成長期とは、いつごろのことを言うのでしょうか?それがハッキリとわからないため、自分の子供の成長期が遅いのではないか、と心配かさることもあるでしょう。
成長期とは、そもそも思春期の数年間のことを指し、一般的には11歳~18歳頃だと言われています。ということは、早ければ小学校高学年頃から始まり、中学生から始まる子供さんが1番多く、遅く始まる場合は高校生になってから成長期が始まることがあるということになります。
ですから、その期間中であれば成長期が遅いのでは?と心配する必要は無いと言えます。では成長期について詳しく見て行きましょう。
思春期の傾向として
・体や心の変化に戸惑う
・家族より友達優先になってくる
・親と距離を置きたがるようになる
・異性への関心が高くなってくる
・それまでとは違ったものへ関心が高くなる
・倫理的な事へ関心を持つようになる
この様な傾向が見られるようになります。
また、成長期にだけ見られる骨端線というものがあります。この骨端線というのは、成長期にだけ見られる骨と骨の間にある成長軟骨のことです。レントゲンなどを撮影すると、明らかに見てわかるものですが、その骨端線がある時期を成長期とも言えるそうです。
それは、骨端線が10歳から17歳の時期に現れるからです。身長が伸びるのは、体の構造から言うと、骨そのものが伸びるのではなく、この骨端線が成長することで伸びるので、そのように言われます。
成長期が遅い子供さんの方が、早く成長期を迎えたお子さんよりも大きくなる傾向もあるようですので、成長期が遅いからといって心配する必要はありません。
ですから、一般的な時期よりも骨端線が現れるのが遅いなら、成長期も遅いという結果になってしまっている可能性もあります。骨端線は成長期が終わると無くなってしまいますので、逆に骨端線があるならば、まだ成長を期待することができるということです。
それで、親としてしてあげることができる大切なことは、成長期に骨端線の軟骨組織を増やすことを助けることです。そうすることで、効率良く身長を伸ばすことができるからです。そのためには、成長ホルモンの分泌を促し、そのために必要な環境を整えたり、必要な栄養素をしっかり取り入れることが大切になります。
食べ物だけではなく、一般に健康に良いとされている生活習慣が成長を助けてくれます。成長期が遅いと少しでも感じておられるなら、その様な点をしっかり管理することを手伝ってあげてください。